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Posted by チェスト at

2013年09月23日

絞首台の笑い

座禅66日目。滝行11日目。

今日も夏に戻ったかのような天気。鹿児島の夏は長い。毎日暑さと灰でまいります。雨が少ないからか今日の滝は比較的穏やか。気温は高いにもかかわらず水温はそれほど高くはない。季節はやっぱり秋なんです。

先日友人とスタバで話し込んでいた時のこと。話の流れである悩み事を相談されました。

彼女は不眠症を昔から患っていて精神安定剤を毎日服用している。でも最近つい多めに飲んでしまう。頭が痛いときとかイライラしているときに飲むと症状が収まるのでついつい飲んでしまう。ここ2週間で100錠ほど飲んでいる。いくらなんでも多すぎるのは自分でもわかる。だけどやめられない。どうしたらいいのかというもの。



けっこう深刻な話。頭の中で解決方法をいろいろ考えたのだがその前にどうしても気になることが。

それは彼女の笑顔。

彼女、話をしながら時々笑うんです。笑うような話ではないのに。

命にかかわるような深刻な話なので真剣に聞いていたが、時々くすっと笑うのがどうしても気になった。

そして彼女の笑いを見て思い出したことがひとつ。

「絞首台の笑い」。

ひどい目にあったり大変な状況におかれていたり、本来笑うような話ではないのに笑いながら話すことを「絞首台の笑い」という。

楽しくて笑っているのではなく自虐的な笑い。話しながら笑っているものの目は笑っていない。

それにはちゃんと目的がある。自分を笑いものにすることで場を取り持ったり、その笑いにつられて周りも笑うことで自己否定的な気持ちを再確認したり。あまりに悲惨な状況から自分の感情にふたをしてしまい笑いにごまかす場合もある。

そういえば過去に虐待に近い経験を話しているのに笑いながら話している人もいました。

いずれにしても過去に経験した深い怒りや悲しみ・悔しさなどを潜在意識化に抑えてしまっている状態。

カウンセリングではないので深くは追及しませんでしたが、よほど大変なことを経験してきたんだなあと思いました。

振り返ってみると自分もけっこう笑ってごまかすこともありました。本当はつらいのに表面上は楽しくしているふりをしていることもよくありました。意外と多くの人が持っている笑いなのかもしれません。

でもどうせ笑うなら素敵な笑顔がいいですよね。

いい笑顔をしたかったら自分の感情と向き合うことが大切です。過去も含めた自分の感情に正直にならないといけない。過去の感情がきちんと処理されていればそんなややこしい笑いは出てこない。

感情って本来は直球ストレート。でもあまりにつらいことがあってそれに耐えることができないと人は悲しみや怒り・悔しさを心の奥底・潜在意識に閉じ込めてしまう。自分を守るために。

友人にはこの話をしてみました。相変わらず笑って聞いていました。でも目は笑っていなかったのできっと心の奥に突き刺さったはず。

きっと薬の量も減ることでしょう。
  

Posted by パット at 01:44Comments(2)日々の出来事