2014年01月30日
星のように光っては消えていく瞬間が愛おしいです
今日もここに来てくれてありがとうございます。
座禅生活186日目。
昨日は3歳の息子が抱きついてきて、離れませんでした。
寝るときはいつも「おてて」と言って、僕の手を持ってそのまま寝ます。
夜中も僕の手を探して何度も目を覚まし、僕の手があったらそれをつかんで自分の顔の前に持って行って寝ていきます。
朝も僕が起きたら一緒に起きてきて、「幼稚園に行かない」「パパちゃんといっしょにいる」と言い出します。
そんな息子の甘えぶりを、妻は冷たい視線で見ています。
「もうすぐ4歳になるのに、そんなに甘えて・・・」みたいな感じです。
僕も息子が生まれたときは同じ考えでした。
強く育って、世の中をたくましく生きていってほしい。
だから厳しく育てるし、必要以上の甘えはさせない、みたいな考えでした。
でもいまは、すっかり考え方が変わりました。
強さよりも、「安心感」のようなものを小さいときから培って欲しいと思っています。
しっかりした「安心感」という土台があれば、社会がどんな状況になっても、文字通り安心して生きていくことができます。
「安心感」とは「動じない強さ」でもあるのです。
江戸時代に良寛という僧がいました。
彼は「良寛さん」と多くの人に慕われ、全国を放浪しました。
人を愛し、特に子供達を愛し、積極的に遊んだそうです
良寛は「子供の純真な心こそが誠の仏の心」と考え、子供達と遊ぶことを好み、かくれんぼや手毬をついたりしてよく遊んだといいます。
名書家として知られた良寛でしたが、高名な人物からの書の依頼は断る事が多かったそうです。
でも子供達から「凧に文字を書いて欲しい」と頼まれた時には喜んで、『天上大風』(てんじょうたいふう)の字を書いたそうです。
ある日の夕暮れ時、良寛は隠れんぼをして子供達と遊んでいて、自分が隠れる番になり、田んぼにうまく隠れました。
しかし日が暮れて暗くなり、子供達は良寛だけを探し出せないまま家に帰ってしまいました。
翌朝早くにある農夫が田んぼに来ると、そこに良寛が居たので驚いて問いただすと良寛は「静かに!そんな大声を出せば、子供達に見つかってしまうではないか」と言ったそうです。

良寛は、多くの人々から愛されていました。
まったくの無名の僧侶でありながら、人々の情けにより必ず食べ物と着る物は与えられたのです。
僕たちは、存在しているだけで価値があります。
豪邸に住んでいようと、お金があろうと関係ありません。
人は「あたたかみ」によって決まるのです。
あたたかみのある人には人が集まってくるし、いざというときもまわりの人が助けてくれるものです。
自分の存在の価値に目覚めると、「必要な物」は与えられます。
お金でも健康でも何でもです。
では、彼のその「あたたかみ」はどこから来るのか。
幼少期からの「安心」「安全」「信頼」から来るのです。
幼少期に安心を与えられれば、安心感を持ったあたたかい人物になります。
そういう人は成長して大人になって、他の人と「安心」を軸にしたあたたかい人間関係を築く事ができるのです。
「あたたかみ」があればどこでも、誰とでもうまくやっていけるものです。
なぜなら、どんな環境でも最終的には人間同士のつきあいです。
仕事の能力よりも人間性がモノを言うのです。
息子には「あたたかみ」のある人になってほしいと思っています。
彼が甘えてくるのも今だけです。
そのうち、僕なんて相手にされなくなるでしょう。
息子と過ごす時間は、一瞬一瞬がきらめく宝石のように感じます。
今の息子は、今しかいません。
星のように光っては消えていく瞬間瞬間を、「あたたかみ」を持って過ごしたいものです。
今日もここに来てくれてありがとうございました。
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Posted by パット at 22:00│Comments(0)
│家族
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