心を屋久島にしましょう

パット

2013年09月12日 17:53

座禅60日目。滝行8日目。

雨は降っていないのに、滝は今までで一番の水量。最近そんなことが多いです。滝の中ではお経を読むんですが、滝に入る瞬間は水の冷たさと水が「バチバチバチ」と激しく身体に当たるので怖くて身体が引いてしまう。でも一旦入ってしばらくすると身体が慣れてお経を読む余裕が出てきます。

ポイントは呼吸。水の勢いに焦らずしっかりと意識してゆっくり呼吸する。するとしばらくすると激しい水の流れが心地よいものになります。まさしく滝と一体になった状態。この状態で般若心経を10巻唱えます。

腹からしっかり声を出して滝から出てきた後は気分爽快。この気持ちよさは何事にもかえられません。これから季節が変わり、水がどんどん冷たくなってきます。いよいよ真冬の滝行。どこまでやれるかは分かりません。危険があればやめる勇気も必要だと思っています。無理は絶対にしない。安全に注意して続けたいと思います。

今日は昔録ったテレビ番組を見ていました。当時好きだったカウンセリングの番組。

クライアントは旅行好きな人。職場の人間関係で色々ストレスをかかえている。仕事を辞めたいと思っている。唯一の楽しみは旅行。年に何度も旅行をしていて、その中でも特に屋久島が好き。職場を離れて屋久島の自然の中にいると気持ちが晴れる。できれば将来的に永住したい。



その話を聞いてカウンセラーが一言。


「まずはご自分の今の環境を屋久島にすることが大事ですね」。


旅行の話に同調するかと思いきや、鋭い一言でした。カウンセラーはクライアントが職場の人間関係がつらくて、旅行をその逃げ場にしていることに気づいていました。

一見すれば旅行してリフレッシュしているようですが、ただ今の環境から逃げたい、向き合うことから逃げる姿勢が見え隠れしているのを完全に見ぬかれていました。

どこに行ってもそこでのつらさ、学びがある。屋久島に移住しても同じ。屋久島には屋久島のつらさ、学びがある。

現状から逃げて楽になったとしてもそれは一時的なもの。向き合って乗り越えていないと同じようなことが起きる。

「職場の人が自分の思うように動いてくれない」
「職場の人が冷たい」

これってあたりまえなんです。

会社では上下関係もある。人間関係のしがらみもある。

いろんな人が集まるのでいろんなことがあるのは当然。

自分が当たり前だと思っていたことが通用しない。それも当然。

すべては学び。

職場のことをああだこうだと言う前に、まずは自分がその中で何ができるのか真剣に考えてほしいと思いました。


その環境の中で

「自分に何ができるのか」

「職場の人のために自分に何ができるのか」

そう考えれば相手と対等の関係になれるし、その環境の主導権を握れます。

自分が主導権を握ったら環境を変えることもできる。

人生の主導権を取り戻しましょう。

自分の世界を屋久島に変えていきましょう。

現象は起きることが起きていきます。

それに一喜一憂することなく穏やかな気持ちで生きていきたい。

試行錯誤しましょう。

試行錯誤は楽しい行程です。

何かに気付けた時の嬉しさは、どんな時にも勝るものです。

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